【感想・レビュー】自分の中に毒を持て あなたは”常識人間”を捨てられるか

今回ご紹介する本は

自分の中に毒を持て
あなたは”常識人間”を捨てられるか
岡本太郎 著 青春出版社

すっかりタイトルに魅せられました。

あなたにとっての”爆発”が見つかるかもしれませんよ?!

「芸術は爆発だ」

あまりにも有名な岡本太郎さんの言葉。

てっきり誰かが考えたキャッチコピーだと思い込んでいましたが

気ままに言った岡本太郎さんの言葉だと知り驚きました。

一般の人気を受け、新語・流行語大賞も受賞し

バクハツがひとり歩きしているようだと

岡本太郎さんも驚いたそうです。

作者プロフィール

岡本太郎

芸術家。1911年生まれ。

29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術や

シュルレアリスム運動に参画。

パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、

ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。

40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、

問題作を次々と社会に送り出す。

51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。

70年大阪万博で『太陽の塔』を制作し、国民的存在になる。

96年没。いまも若い世代に大きな影響を与え続けている。

本書より

https://taro-okamoto.or.jp/taro-okamoto/
(Taro Okamoto Memorial Museum)

構成

◎ 第一章 意外な発想を持たないと
あなたの価値は出ない

迷ったら、危険な道に賭けるんだ

◎ 第二章 個性は出し方
薬になるか毒になるか

他人と同じに生きてると自己嫌悪に陥るだけ

◎ 第三章 相手の中から引き出す自分
それが愛

ほんとうの相手をつかむ愛しかた愛されかた

◎ 第四章 あなたは
常識人間を捨てられるか

いつも興奮と喜びに満ちた自分になる

感想

もうドンピシャ過ぎて、かなり心が揺さぶられました。

彼は、自分は”幸福反対論者”だと言い切っている。

「自分は幸福だ」とヤニさがっているのはとても卑しいことだとも言う。

やはり、エキセントリックで芸術家らしい表現だなぁ・・と思うし、

正直かなり極端だと思った。

しかし、彼は幸福という言葉の代わりに”歓喜”という言葉を

使うと言う。

危険なこと、辛いこと、

つまり死と対面し対決するとき、人間は燃えあがる。

それは生きがいであり、

そのときわきおこるのがしあわせでなくて、”歓喜”なんだ。

しかし、自分は幸福だと思っている人でも、

何か自身のなかに、心の底の方には、

逆の面、— つまり何か求めている、

ほんとうにしあわせじゃない部分がある。

つまり、これでしあわせなんだと自分を納得させているが、

一方にほんとうにしあわせなんだろうかという

マイナスの面をあわせ持っている。

人間として当然だ。

外に向かって発言する時はそれをごまかして、

なにごともないようににこにこしているが、

もっと正直になって、

恐れずに自分の内側を直視していいじゃないか。

必ず心のどこかに満たされていないものがあるはずだ。

第一章「エゴ人間のしあわせ感覚」P.84より抜粋

はい。もうぐうの音も出ません。全くおっしゃる通りです。

まとめ

あぁ自分が求めていたのは、「しあわせ」ではなく「歓喜」だったんだ。

無防備な心の奥底を見透かされた気がして、久しぶりにみぞおちの辺りが

キュンとしました。

どんどん読み進めていくうちに、段々ソワソワしてきて

何か行動を起こさずにはいられない、じっとしていられない感覚になりました。

これからは、恐れずに自分をさらけ出して解き放ってみよう。

何をためらっていたんだろう。

いったい何に遠慮していたんだろう。

最後に

ただ幸せになるのではなく、歓喜を体感し味わってしびれたい。

彼の言うところの歓喜なら、きっと自動的に全身が細胞レベルで共鳴するだろう。

今後の人生に楽しみが増えた。

あなたにとっての”爆発”が見つかりますように・・・

TARO EXPLOSION , YOUR EXPLOSION…

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