今回ご紹介するのは
中卒の組立工、NYの億万長者になる。
大根田勝美 著 角川文庫
「中卒」と「NY」だなんて
かなりインパクト大な響きですよね。
あなたが成功をつかむヒントを探してみませんか?
タイトルから
中卒だったら並大抵の努力じゃなきゃ出世は難しいだろうし
ましてや、世界の中心アメリカの大都会
ニューヨークで成功するだなんて
一体どうやって億万長者になったのか
めちゃめちゃ気になりました。
著者紹介
大根田勝美(おおねだ かつみ)
1937年、東京生まれ。戦時中は長野県に疎開。
中学卒業後、組立工としてオリンパスに入社。
独学で英語を習得し、海外駐在員に大抜擢される。
米国で内視鏡ビジネスの基礎を作るも、
学歴が低いため出世できないことに失望し、
フリーの営業マンに転身。猛烈な努力で億単位の収入を得る。
その後、ユダヤ人のビジネスパートナーと組み、
ベンチャービジネスに乗り出す。
医療機器関連の最新技術を製品化する会社の
立ち上げをサポートし、事業が軌道に乗ったところで
売却するという手法を繰り返し、巨額の資産を築いた。
本書より
構成
◎ 第1章 ビジネスのタネは道端にあり
◎ 第2章 チャンスの神様の前髪をつかめ
◎ 第3章 群の中のエリートより一匹狼になれ
◎ 第4章 会社を「売る」ことこそ最大のビジネス
感想
本書の中には「億万長者の教え」が 21項目あり
様々なエピソードを元に紹介されています。
中でもいちばん印象に残ったのが
★億万長者の教え⑤ の「太く、長く、徹底的に」です。
大根田氏のモットーは
◎「何かを自分のものにするためには、集中して徹底的にやらなければならない」
◎「自分が定めた目標に到達するまではペースを落とさない」
だそうで、一見すると当たり前の事を言っているに過ぎないのですが
大根田氏の言うところの
「太く」「長く」「徹底的に」の 基準値の概念が
圧倒的にかけ離れていると思いました。
これは、自分自身の基準値に対して、大幅な見直しが必要だなと思いました。
まとめ
様々な苦労の末に成功を収めたという
ありきたりな言葉だけでは表現しきれない、
本当にドラマティックな展開で、
自然と情景が目に浮かび、思わず前のめりで
どんどん読んでいました。
やはり、実話の臨場感は圧巻ですね。
たとえ時代は変わっても、マインドや決断力
努力の方向と、得たい成果に見合う行動量が伴っていれば、
必ず目標は達成するし、夢は叶うんだと勇気づけられました。
最後に
この本を読んだしばらく後に、
たまたま病院で内視鏡検査をすることになりました。
緊張しながら待っている時に、ふとあるポスターが目に止まりました。
それは、オリンパスの内視鏡のポスターでした。
その場所に座らなければ、視界には入らない絶妙な位置に貼ってありました。
あぁ、大根田さんの功績のお陰で、これから検査をしてもらえるんだなぁ。
大根田さんの本を読んでいなければ、視界にあっても何も感じる事はなかったんだぁ。
たちまち本の内容を思い出し、何だかすごくありがたい気持ちになりました。
New York State of Mind…
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